生ビールの自動販売機

チェコでは昔からビールが醸造され、世界中に輸出されているバドワイザーやピルスナーだけではなく地元限定のビール工場も多いです。また値段が「水より安い」ぐらい安価なので、お酒の中でビールの消費量は一番高いです。さらに国別比較の統計によるとチェコ人は一年で一人当たりで、なんと140リトルほどビールも呑んでおり世界で一人当たりの消費量が一番高いそうです。それ故さらに、パブが特に田舎の方では情報交換所という大事な役割も果たしています。ビールを呑みながらサッカーやアイスホッケーの試合をテレビで観戦したり、日常生活の話題から政治の話まで様々な事を話し合っています。

ウフジーノヴィツェ(Uhřínovice)という人口80人ほどのヴィソチナ州にある小さな村にはパブがありませんでしたが、昔から伝統的なビールの作り方が世代から世代へ伝わっていました。2013年にはRuprenz(ルプレンツと読む。ドイツ語ではウフジーノヴィツェという意味。)という小さいビール工場は作られました。実際に住んでいる人が少ない為パブやレストラン等は併設していませんが、そこには生ビール自動販売機があります。その周りにはベンチが置いてあり地元の人やサイクリングの人々、旅人が休み皆で会話を楽しんでいます。

この自動販売機にまずお金を入れます。(0.5リトルは20コルナ。)チェコでは18歳までお酒が呑めないので、年齢確認の為IDカードを通して本人の生年月日を読み込みます。そして近くにあるプラスチックコップまたは自分で持ってきたグラスなどを置き、自分でギュッと注ぎます。自動販売機には液晶画面があり残金額が表示されます。入れたお金がなくなると同時にビールは出なくなります。

ビールは冷やしてあり美味しいです。もしヴィソチナ州を通る時に時間があれば是非試してみてください。また事前にビール工場のオーナーに連絡をし予約すれば工場の見学でも可能です。詳細はビール工場ページをご参考ください。