モルダウ川の泉への旅
「懐かしい河よ モルダウの
清き流れは わが心
うつくしき河よ モルダウの
青き水面は 今もなお。。。」
という歌詞の曲を小学校の時に音楽の授業で習われた方がいらっしゃると思います。
また、プラハを訪ねた方はカレル橋の下でゆっくり流れているモルダウ川をご覧になった方もいらっしゃるに違いありませんが、モルダウ川の泉はチェコのどこにあるのかをご存知の方は少ないかもしれませんので、ご紹介しようと思います。
先 週の週末はモルダウ川の泉へ行ってきました(ちなみにチェコ語ではVltava(ヴルタヴァ)といいます。モルダウはドイツ名です)。チェスケーブデヨ ヴィツェとう南ボヘミアにある都市からドイツとの国境の方に行き、車をKvilda(クヴィルダ)というシュマワ山脈にある村に止めました。そこからは国 立公園に入りますので、車は入って行く事は出来ず冬の間はスキー、夏の間は自転車で行くか歩いて行くかどちらかという感じです。最近は天気が非常によかっ たので、もうそれほど雪が残っていないとてっきり思い歩くことにしましたが、雪道を歩きたくない方はやはり5月から10月までの間がお勧めです。
モ ルダウ川の泉を訪ねると泉や綺麗な自然を楽しめることだけではなくチェコの歴史を少し学べる機会でもあります。共産主義時代はクヴィルダより国境の方へ 入っては行けずチェコ人が国から逃げられないように鉄条網が作られ、モルダウ川の泉へ行く途中で当時の立入禁止区域を通るので、案内板または鉄条網等で当 時の状況のことを想像ができると思います。
ルー トは以下の図が示すようにクヴィルダ→Bučina(ブチナ)→モルダウ川の泉→クヴィルダであり、約16キロメートルでした。ゆっくり撮影しながら歩い たり途中でブチナにあるAlpská vyhlídka(アルプス山脈の景色を味わえるスポット)というレストランで昼御飯を食べながら休憩したので約6時間ほどがかかりました。